国立音楽大学声楽科卒業。二期会オペラスタジオ研究生修了。
1995年ヤナーチェク作曲 歌劇「マクロプロス事件」（日本初演）にてエミリア・マルティ役でオペラ主演デビュー。その後、イタリアオペラでは「蝶々夫人」蝶々さん、「トスカ」トスカ、「ラ・ボエーム」ミミ、ムゼッタ、「修道女アンジェリカ」アンジェリカ、「椿姫」ヴィオレッタ、「道化師」ネッダ、「仮面舞踏会」アメーリア、他。フランスオペラでは「カルメン」ミカエラ、フラスキータ、「ペレアスとメリザンド」メリザンド、イニョルド、「カルメル派修道女の対話(抜粋)」メール・マリー、他。2019年には、オペレッタ「こうもり」ロザリンデで新境地を開拓。また、邦人作曲家による創作オペラの初演・委託作品等にも多数出演し好評を得る。その代表的な公演としては、鎌倉芸術館にて《磯部 俶 没後10年記念公演》室内オペラ「夕立」に主演。その華やかな美声と艶やかな容姿で演じられる若妻“キヌ”は、多くの観客を魅了した。
海外では、2002年より度々イタリアに渡り、《ガルダ》Mez.フィオレンツァ・コッソット、《マッカーニョ》Bar.シンヴェストロ・サンマリターノ、《グッビオ》指揮ステファノ・マストランジェロ、《ラパッロ》Ten.アルベルト・クピード＆Sop.黒田安紀子、各師主催のマスタークラスにて研鑽をつむ。2002年8月イタリア・マッカーニョ小歌劇場にて、マスカーニ作曲「ザネット」シルヴィア役でイタリアでのオペラ初出演。マッカーニョ教会の聖母被昇天祭にて、ペルゴレージ作曲「スタバト・マーテル」を演奏。2005年5月イタリア ガルダにて、ペルゴレージ作曲「スタバト・マーテル(抜粋)」及び、ボッケリーニ「スタバト・マーテル(抜粋）」ソプラノ・ソリストをつとめる。2012年～2014年『グッビオ・サマー・フェスティバル』にて、プッチーニ作曲「蝶々夫人」「トスカ」などを演じ、好評を得る。
近年の活躍は目覚ましく2016年12月セシオン杉並での「トスカ」主演は、大きな反響を呼んだ。2017年6月、「蝶々夫人ハイライト＆ガラ」(銀座ヤマハホール＝東京)にて、来日の指揮/ピアノ：マルコ・ボエーミ、演出：池端俊策、両巨匠との舞台で蝶々さん主演を務め、好評を博したことは記憶に新しい。
2017年10月、東京芸術劇場コンサートホールにて「オペラ ガラ コンサート」～オペラで結ぶルーマニア・日本・イタリアの音楽交流～に出演し、指揮：クリスティアン・サンドゥ、東京ニューシティ管弦楽団と共演。大きな賞賛を浴びる。2018年11月、ルーマニア ガラツィ県 国立オペラ劇場“Nae Leonard”より招聘を受け、「蝶々夫人」を主演。華やかで豊かな音楽性による歌唱と、日本の花嫁衣裳での美しい所作で、観客に深い感動を与え、カーテンコールでは、観客全員がスタンディング・オヴェーションでの、大きな喝采だった。
アルベルト・クピード 安紀子夫妻、田口興輔、村田健司、亀山勝子、各氏に師事。青山きもの学院師範科、及び、高等師範科を修了し、「一級師範」「きものコンサルタント」を授与される。現在の所属は、 藤原歌劇団正団員、日本オペラ協会正会員。国内外にて、オペラ、コンサート、等に活躍中。
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