後宮からの誘拐 稽古場雑記③

公演日まで一週間を切り、稽古も佳境となっております。
オスミンがアッシジに出張していた日曜日は
主に中川美和さん執筆の台詞部分を中心に稽古していきました。
本来は俳優の方にやっていただく太守セリム役ですが
今回はバリトン歌手である吉川賢太郎さんにお願いしていて
その為、ついつい稽古で
ここで《La vendetta》(フィガロの結婚のバルトロのアリア)歌う?
などと冗談を申しましたけれど、シリアスなシーンなのでもちろん却下。
そもそも歌唱はドイツ語でした。フィガロはイタリア語なので。
ところで女声陣は本番に着る衣装も着て稽古してみました。
「演出」とまで言わないまでも、世界観を整理しているのは台本を書いた中川さん
ドレスのまま八面六臂でなかなか大変そうでした。
演技に使う小道具も旅行用のスーツケースで稽古場に持ち込んでいただいていまして、
ドレスもあった今回はひと際スーツケースも大きく、
せめて階段では持ち運びを手伝ったりしました。
そして今回は女優さんにガイド役として登場していただきます。
話の展開も説明がありますので、初めてのお客様でもきっとお楽しみいただけます。
稽古場雑記としてはこれが最後になるかと思いますが、
27日現在、まだお席には余裕がございます。当日券もご用意がある見込みです。
お誘いあわせの上、ご来場いただけましたら幸いです。