椿姫 稽古場雑記②

どちらの組も数回の音楽稽古を経ました。ヴェルディの音楽との格闘が続いています。
私自身、おそらくこれまでに一番手がけてきた作品ですが、読み直すごとに新しい発見があります。
今回準備をしながら思うことは、ヴィオレッタという人物の「品の良さ、気高さ」でしょうか。
このキーワードでは演出家の馬場氏とも一致していて、おそらくそれが演出にも反映されるでしょう。
肺病を患った彼女が、その体をおして社交場に立ち続けた訳は、その「華」として全うしようとしていたのではないか。そのように思うのです。
今回の2人のヴィオレッタは、各々の個性は違いますが、先ほどの「品」や「気高さ」と言った面で合致するものを感じました。どのように仕上がっていくのか、期待しているところです。
さて、今回の公演では基本的にはトラディショナルなカットに沿っているものの、何箇所か、あまり演奏されない部分も演奏予定です。種明かし?するのは公演後にしたいと思っていますが、とある部分は、トラディショナルなカットで演奏すると唐突に過ぎると長年感じていました。今回のは流れとしてより自然だろうと思える進行にしましたのでそれを感じていただけたら嬉しいと思っています。

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引き続きまして・・
先月、まだ稽古が始まる前に、マチネ組のヴィオレッタ役、泉萌子さんが出演した番組に、今月はなんとジェルモン役の上田誠司さんが出演されました。連続出演ということになって凄いですね。
以前にも書きましたが、このお二人、青森県八戸市のご出身で偶然のキャスティングで一緒の舞台に立つことになりました。
こちらの番組も、八戸市の出身の方が東京でやっている情報番組らしいです。
先月泉さんが出演された際に、上田さんも公演前に呼んでいただけると良いなあと密かに思っていましたが、それが叶ってしまいました。こちらも是非チェックしてみてください。Youtubeでアーカイブが見られます。
吉岡リサの「酒と肴と音楽と」7月20日放送分