来週から立ち稽古がいよいよ始まるのですが、音楽稽古も残り少なくなり佳境となっております。
一昨日、夕べ、今夜と連日の稽古。夕べは初めてキャストとコーラスの合同稽古でした。
ヴィオレッタはお2人揃ったので交互に歌っていただいたのですが、
各々個性が違うのでおのずと表現も変わってきます。
音楽稽古を始めたあたりしか、お2人揃っての稽古はなくて今回久々だったのですが、
お互いの表現に良い意味で刺激されつつ相乗効果で高め合いながら、それぞれの良さが活かせる ようにしていければなと思っています。
さて、今回はオーディションの時から第3幕のヴィオレッタのアリア『さようなら、過ぎ去った日よ』を
部分カットせずに演奏すると告知をしたうえで選抜いたしました。皆無ではないでしょうけれど、
録音ではなくてライヴでこれをノーカットでやるという事は多くないと思います。
カットされるのにはそれ相応の理由があり、やはりこの部分を歌いきるには体力も精神力も必要で、
歌手に正直負担が大きいのです。しかしその歌詞に触れると、そこに込められた思いが大変大き いものと感じられ、「出来ることなら」と私自身も長く思ってきました。
もちろん演奏はナマモノですし、歌手の当日の体調にもよりますが、そのように準備をしています。
この点もご来場のお客様には、是非ご期待いただけたらと思っています。