ルチア 稽古場雑記⑥

今日は昼から夜にかけてキャストの立ち稽古でした。
第2幕のコンチェルタートに始まり、ルチア、エドガルドのデュエット、エドガルドの終幕のアリア、そし て狂乱の場など。
狂乱の場では、公演でのフルート奏者にも来ていただいて一緒に演奏してもらいました。
それにしてもエドガルドのアリアを除いてはルチア役 の中川さんは立ちっぱなし、歌いっぱなしで、しかもどのシーンも周りから責められる責められる、愛するエドガルドからも。
狂乱に至るプロセスを明確にする ために演出家がこれでもかと責められる演技にしています。それでもなお超絶技巧の歌を最後の最後に歌わなければなりません。そここそがこのオペラの最大の 聴きどころなのですから。
そう思うと、これを歌いきる歌手は本当にタフです。
壮絶な狂乱の場の立ち稽古の後に「今日はここまでにしますか?」と演出家が稽 古を終わりにしようとしたのですが、
ライモンドとの2人のシーンが出来るからとルチア本人が「大丈夫です」と希望して稽古続行。予定の21:00を少しま わるまで熱の入った稽古が続きました。
こうして皆様にお見せするまでにより良いものを作っていこうと思います。是非ご期待ください。