トスカ 稽古場雑記①

『トスカ』の稽古が始まり約1週間。その間に3回ほどの稽古があり、
昨日の24日の稽古で一通りの箇所を稽古出来ました。
今回は、トスカ役の藤田貴子さんが初役ということでしたが、
この難しい役をよくよく準備してあってとても素晴らしいです。
カヴァラドッシ役の川野浩史さん、スカルピア役の神田宇士さんは、
何回かなさっているとのことで良い意味で慣れていますが、
更に作品を掘り下げようと意欲が満々。
毎回、和気藹々としながらも充実した稽古が続いております。
スポレッタ役の坂下良太さんとシャルローネ役の伊東達也さんは
東京芸大の頃の同級生で仲が良い(アルバイト先も一緒とか・・・)ですが
若い世代にもとても刺激される稽古場ではないかなと思っています。

そして、ピアノの中井裕司さん。聞くと、アリアと重唱は部分的に経験があるものの、
これだけの分量をまとめてやるのは初めてとのことでしたが、
めまぐるしくテンポ感が変わって行くのにとても良くついて来てくださいます。
先々月の「ドン・カルロ」では、初めて聴く中井さんを絶賛されたお客様もいらしたほど。

ところで、この『トスカ』という作品!!
なんと救いのないストーリー、しかし魅力的な音楽。
『ラ・ボエーム』と『蝶々夫人』に挟まれた時期に書かれたものであるためか、
他の作品でも使われているエッセンスは豊富なものの、
『トスカ』にしかない手法も沢山使われています。(なかなか指揮者泣かせです)
この辺のことは当日に少し解説しながら進めたいと思っていますので今はおあずけにします。

キャスト、スタッフに恵まれ、良い公演になりそうです。
お席にはまだ余裕がございますので、是非ご予定いただければ幸いです。

会場は、総武線亀戸駅(錦糸町の隣)から徒歩2分と好立地です。
今回は初めての試みとして、終演後に出演者とご歓談出来るミニ・パーティ付きです。
ワインと軽食をつまみながら皆様とお話できたら嬉しいです。