なかなか写真を撮ったりする余裕がないのですが、文だけでも多少のレポートを。
立ち稽古が近づいてくる中、音楽づくりもしながら暗譜を促して行っています。
特に、量の多い蝶々さんは大変なことですね。
第1幕の登場シーンや、結婚式の時の喧騒シーン、また第2幕第2場のピンカートンを探しに来るシーンなどは、拍子が難しくて覚えにくいのです。特に第2幕第2場は駆け込んで来るシーンでもあるので(今回は、2幕という考え方で、楽譜に第3幕となっている部分も第2幕第2場として連続して演奏します)
またそのような音楽が緊迫感をより産んでいるのですけれど。
出番としては決して多くないものの重要な役であるケート役のお二人も先日稽古参加されました。
ここからは私の半分妄想なのですが、きっとここに来る直前(早朝のことですので、昨晩でしょうか)
シャープレスから事情を聞いたピンカートン夫婦には、おそらくとんでもない修羅場があったはずです。
ケートは夫の不始末(彼女にとってはまさに不始末だったでしょう)を全て受け入れ、
並々ならぬ覚悟で、蝶々さんの息子を引き取ることを決断したはずです。
余談ついでですが、ベトナム版の蝶々夫人と言われたりもするミュージカル「ミス・サイゴン」では、
ケートのような立場になるエレンという女性が出てきます。しかし彼女は子供を引き取ることを拒み
母子を援助するという夫婦の結論を出すわけですが、、、
オペラの中で、夫婦喧嘩というのは考えてみると意外にありますね。
「仮面舞踏会」のレナートとアメーリア、ワルキューレでは、ヴォータンとフリッカが神々と言いつつも、
まさに人間臭い夫婦喧嘩をしていました。
ピンカートンとケートの修羅場、ちょっと見てみたい気もします。皆さんはいかがですか?